このページでは発達障害のお子さんの県民共済の加入可否について解説していきます。
県民共済では加入条件として該当の組合がある都道府県に住んでいるまたは勤務地があり、健康である方が対象となります。
この健康かどうかの判断として申込書に予め用意された健康告知内容の質問に正しく回答するわけですが、発達障害の方が県民共済に加入できるかどうかのポイントは
ポイント
現在発達障害として服薬等の治療中かどうか?
になります。
基本的に健康告知では質問されている内容に回答すればよいという仕組みですので例えば、自己判断による「発達障害かも」というのは診断確定ではありません。
また発達障害と診断されていても、県民共済の掲げる慢性疾患に発達障害は含まれていない為、診断をされただけでは告知該当となりません。
一方、病名を問わず病気やケガの治療中の場合は申し込みが出来ないという条件があります。
このページでは県民共済の健康告知内容の詳細を含め、県民共済に加入が難しい場合の対策も含めて解説していきます。
発達障害の場合の加入ポイント
先述しているように発達障害でも県民共済に加入できるかどうかのポイントは現在発達障害として服薬等の治療中かどうかになります。
県民共済の健康告知の質問内容では
現在、病気やケガの治療中である。または検査や治療が必要と指摘されている(健康診断や人間ドックなどで、検査や治療が必要と指摘された場合を含む)、もしくは検査中である。
とあります。
つまり発達障害かどうかは問わず、定期的な検査をすすめられている状況や治療中=服薬中などの場合は告知該当となり、県民共済の加入も見送りになる可能性があります。
県民共済に加入時に必要な健康告知内容について
その他県民共済の健康告知内容をまとめると以下になります。
健康告知内容
- 現在、病気やケガの治療中である。または検査や治療が必要と指摘されている(健康診断や人間ドックなどで、検査や治療が必要と指摘された場合を含む)、もしくは検査中である。
- 慢性疾患の診断を受けている、もしくは医師から治療をすすめられている。または慢性疾患が治ってから5年以内である。
- 慢性疾患や中毒のため薬(血圧降下剤、抗潰瘍剤、鎮痛剤、睡 眠剤、抗糖尿病剤、精神安定剤、覚醒剤・違法ドラッグ、または麻薬・大麻)を常用している。
- 過去1年以内に、病気やケガで連続14日以上の入院か、同じ病気やケガなどで20回以上の通院治療を受けたか、または過去3ヵ月以内に心身に異常を感じる症状や変調があった。
- 手術を受け、治ってからまだ1年以内である。
- 身体に残る障害や先天性の病気により、日常生活において他人の手助けを必要とする状態である。
特定の慢性疾患の診断を受けている場合は治療の有無に限らず加入不可となりますが発達障害自体は慢性疾患に該当しません。
慢性疾患について
県民共済の掲げる慢性疾患は以下になります。
慢性疾患
- 悪性腫瘍(癌、肉腫など※)
- 消化器疾患(胃潰瘍、慢性胃炎、炎症性腸疾患、十二指腸潰瘍、慢性肝炎(肝炎
ウイルスキャリアを含む)、肝硬変、慢性膵炎、胆石症など※)
- 循環器疾患(狭心症、心筋梗塞、不整脈、高血圧症など※)
- 呼吸器疾患(気管支喘息、間質性肺炎、肺線維症、肺結核、肺気腫など※)
- 神経・筋疾患(脳出血、脳梗塞、くも膜下出血、髄膜炎、てんかん、筋炎など※)
- 腎・尿路疾患(腎炎、ネフローゼ、尿路結石など※)
- 代謝・内分泌疾患(糖尿病、痛風、甲状腺機能亢進(低下)症など※)
- 精神疾患(統合失調症、アルコール症など※)
- 運動器疾患(骨髄炎、椎間板ヘルニア、変形性関節症など)の血液疾患(悪性貧血、白血病など※)
- アレルギー性疾患および膠原病(リウマチ、ベーチェット病など)
- 耳鼻咽喉および眼疾患(中耳炎、メニエール病、白内障、緑内障など※)
- 女性性器疾患(子宮筋腫、卵巣腫瘍など※)
健康告知内容の更に細かい解説は以下のページでも解説しています。
県民共済の加入条件を満たす健康告知内容の詳細を徹底解説
このページでは県民共済の加入時に必要な健康告知の質問内容を解説していきます。県民共済の加入資格は住居、勤務先が該当の組合にある事以外に年齢を満たしている事はもちろん、健康であるという事が大前提となります。この健康かどうかを判断する基準として...
このページのまとめ
県民共済の健康告知は子供、大人問わず同じなので発達障害で治療中の場合は加入が難しい可能性が高いです。
県民共済の加入が難しい場合でも保険会社の引受基準緩和型タイプであれば発達障害の方でも加入可となる可能性は高いです。
月掛金では県民共済よりも割高になる可能性が高いですが、医療保障等を検討したい場合はこちらも選択肢にしていただければと思います。
その他、こどもの県民共済の加入条件やコースの選び方、医療保険、学資保険などとの違い等はこちらのページでまとめて紹介しています。
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