県民共済には加入資格が存在しています。
わかりやすいところでは組合がある都道府県に住んでいるというのが前提ですがそれ以外にも加入するコースの年齢制限を満たしている事や健康状態に問題ない事が加入条件となります。
この2つはそうであるかどうかのみなのでわかりやすいですが、健康状態に問題が無いかどうかに関しては県民共済の用意する健康告知内容の質問に該当しないかどうかがポイントとなります。
健康状態を確認する質問内容は人によって捉え方や解釈が異なる事で結果として正しい告知が出来ず、最悪「告知義務違反」として契約解除となってしまうケースもありますのでしっかりと確認するようにしてください。
県民共済の加入資格について
県民共済の加入資格は「契約のしおり」に記載されていますが内容を抜粋すると以下になります。
改めてそれぞれの加入資格=加入条件をまとめて解説、紹介していきます。
加入予定の組合のある都道府県に居住しているか勤務地が有る
都道府県民共済はお住まいのある都道府県か勤務地がある都道府県のどちらかでのみ加入が許可されています。
注意点として両方の県民共済に加入する事は出来ません。
因みに都道府県民共済グループでも全47都道府県に組合があるわけではなく2019年9月時点では42都道府県の展開となります。
県民共済の契約可能年齢について
県民共済の加入条件の2つ目に契約可能年齢を満たしている必要があります。
県民共済は具体的に主な年齢層毎に3つの基本コースが用意されています。
- こども型
- 総合保障型(or入院保障型)
- 熟年型
各県民共済の基本コース別の契約可能年齢と保障期間は以下になります。
契約可能年齢 | 保障期間 | |
---|---|---|
こども型 | 0歳〜満17歳 | 0歳〜満18歳 |
総合保障型 | 満18歳〜満64歳 | 18歳〜65歳 |
熟年型 | 満65歳〜満69歳 | 65歳〜85歳 |
つまり熟年型の最終契約可能年齢である満69歳までが契約可能となります。
65歳以上の熟年型の加入条件について
因みに65歳以上69歳まで加入できる熟年型でも基本コース2種類。特約コースも3種類用意されており、比較的自由度の高いプラン選択が可能となります。
65歳以上で契約可能な県民共済の加入条件とコースに関しては以下のページでも解説しています。
県民共済の加入条件を満たす健康告知内容について
県民共済の加入条件では住まいまたは勤務地が加入予定の組合のある都道府県である事、契約可能年齢である事に加え、健康状態が以下に該当する場合は加入する事が出来ません。
という事で健康状態の基準として健康告知内容では主に6つの健康に関する質問が用意されておりこれに告知該当する場合は原則加入が不可となります。
健康告知内容の質問は人それぞれ捉え方や解釈の違いもある為、以下のページで質問内容の詳細も解説しています。
妊娠中の県民共済の加入条件は
更によく上がる質問が妊娠中の県民共済の加入可否についてですが、妊娠している状況は健康告知内容に該当しません。
ただし、妊娠の有無にかかわらず加入から1年未満は帝王切開による手術給付金の支払対象外となる事など、注意点もあります。
発達障害のこどもの加入条件は
また発達障害のお子さんが県民共済のこども型に加入する事ができるかどうかという問題ですがこちらも原則は健康告知内容の質問に該当するかどうかがポイントとなります。
不眠症で睡眠薬飲んでる場合は
軽い気持ちで睡眠導入剤を服用している場合でも医療保険や生命保険の加入を断られるケースがあります。
県民共済に関しても同様で、服用の目的や飲んでる薬、使用期間等によっては加入が見送られるケースがあります。
正しい告知方法と告知義務違反について
健康告知内容の質問に対して告知該当する場合は県民共済の加入が難しいというのは前提となります。
それを踏まえて
という疑問を持たれる方もいますが答えは加入できるとなります。
加入時点では特に健康診断の結果や医療機関への確認を行うわけではなくあくまで申込される方の告知を元にのみ判断されます。
その為、持病を隠して加入申し込みをすれば契約は出来るわけですが当然この場合は「告知義務違反」となりますので契約解除の可能性が出てきます。
では告知義務違反はなぜ発覚するのか?
という新たな疑問が出てくるわけですが、この答えは入院や手術で共済金の請求をするタイミングとなります。
持病がある方で県民共済の加入を検討している場合は是非参考にしてみてください。
一部の都道府県の加入条件について
都道府県民共済グループの中で、埼玉県のみ他都道府県とは異なるコース選択となり、加入条件の健康告知も微妙に異なります。
原則、健康告知内容は類似していますが埼玉県共済に加入を予定している方は併せてご確認ください。
神奈川県民共済の被共済者の告知事項の場合
神奈川県には都道府県民共済グループと神奈川県民共済生活協同組合の2つの県民共済が存在しています。
都道府県民共済は基本的に「該当の都道府県+共済」となりますが神奈川県に関しては全国共済(都道府県民共済グループ)となります。
実際、神奈川県民共済に関しては県民共済と言っても別団体の運営となる為、加入条件も異なり、健康状態の確認も都道府県民共済グループとは別物になります。
神奈川県民共済の加入条件含む、被共済者の告知事項の詳細はこちらで紹介していますので神奈川県の方は良ければ参考にしてください。